Macでは動かずiOSでしか動かないアプリがあるが、iPhoneでは画面が小さすぎることがあって、Macの画面に映せないかと思っていたが、既に実装されていた。iPhoneの画面を下からスワイプして画面ミラーリングのボタンを押して、Macを選択するとiPhoneの画面がそのままMacに表示される。iPhone側の画面が縦長だと、Mac側でも縦長の画面が表示されるので、せっかくのMacの大きな画面を活かせない。 あくまでも画面ミラーリングなので操作はiPhone側で行う必要があり、細かい操作をすると結局iPhoneの画面を見ながらの操作になってしまうので、Macの画面に映し出す意味がない。できればMacのキーボードやタッチパッドをiPhoneの外部入力装置として使うことができればMac上で操作できるのだが。 唯一便利そうなのはiOSでのみ動く動画アプリの動画をMacに映すときだが、これは該当する場面が限られる。 YouTubeの画面上でAirPlayを選択して転送先としてMacを指定すると、Macの画面で動画を再生できるが、AirPlayなのでMac上で直接YouTubeを再生するときよりも画質が粗い。それなら最初からMac上で操作する方が簡単だし画質も良い。
ノイズキャンセリングイヤホンは定常的なノイズを打ち消すのには効果的だが、そうでないノイズには必ずしも有効ではない。 機種に依存するかもしれないので機種名を記すと、LIBRATONE TRACK+(2nd)である。駅のホームで電車を待っているとき、反対側のホームに列車が到着するときにゴーという音が鳴る。単に列車が接近するだけならドップラー効果で周波数が上がるだけなので、ノイズを逆位相で打ち消すのは容易である。それに対して停車列車は減速しているので周波数が下がっていく。聞こえた音に追随してその逆位相の音を出すと周波数がずれ位相もずれるので、きれいに打ち消せないのではないのだろうかと推測している。低音のゴーという音はもしかして周波数のずれに起因するうなりだろうか。これはノイズキャンセリングのアルゴリズムに依存しているかもしれず、ノイズキャンセリング性能を売りにしている他社製品では発生しない現象なのだろうかと思うものの、実機で確認できていないのでわからない。 きれいに逆位相の音を当てるのがそんなに簡単なことではないとすると、それではなぜ定常的なノイズを打ち消せるのだろうかと不思議に思えてくる。任意の波形に追随して短時間に逆位相の音を当てるのは難しそうなので、もしかしてフーリエ変換して様々な周波数の正弦波に分解して、それぞれに逆位相の音を当てた上で逆フーリエ変換して出力しているのだろうか。これならタイムラグがあっても同じ周波数の正弦波でしかないので、簡単に打ち消せそうに見える。 低音のノイズを簡単に打ち消せる一方で人の話し声が消えないのは、消えると却って不便という機能上の要請もあるかもしれないが、人の話し声は波形が一定しないので逆位相の音を当てるのが難しいという技術的な制約なのかもしれない。